開発言語
・フロントエンド: React
・バックエンド: Django(Python)
・サーバー: Google Cloud Platform(GCP)
チーム構成
受注前: 7名(オフショア5名、社内2名)
受注後: 3名(社内1名、弊社2名)
課題発生の経緯
案件開始時、私たちはフィリピンの開発会社に依頼しました。納品自体はされましたが、検証環境に移行した際にビルドエラーが発生し、海外チームの指定したビルド方法を試してもエラーが再現しました。
その結果、システム全体のソースコードを詳細に解析する必要が生じ、設計やコードの根本的な再構築が不可避な状況となりました。さらに、海外開発チームからは十分な資料が提供されておらず、コーディングルールも統一されていないため、社内エンジニアによる対応が困難でした。この問題により、納期遅延が見込まれ、納品後の保守も非常に困難になるという懸念が生じました。
対応策と結果
受注後、まず再設計を行い、システム全体の再構築に着手しました。検証環境でのビルドエラーや、統一されたコーディングルールの不足、資料未整備などの問題があり、システムの安定化が必要と判断されたためです。しかし、当初の納期を守るため、機能を削減する必要があり、全体の40%にあたる機能を省き、最も重要な必須機能のみを実装する方針を採りました。
対応策として、要件定義や設計書を逐次作成し、試作画面を並行して開発することで、要件の迅速な確定と効率的な作業進行を図りました。
また、DB設計は開発の後期に再度見直し、最終的な設計に基づき実装することで、データの整合性と拡張性を担保しました。
その結果、当初のリリース予定に間に合い、必須機能に4ヶ月、付随機能にさらに4ヶ月を要し、全機能の開発を8ヶ月で完了しました。